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はじまりの詩
泣きたくなるほど
鮮やかに浮かぶ明けの朱
生まれたばかりのこの世界に 舞う夢幻に
叫びたいほどの
静寂に染まる暮れの蒼
今日と明日との境界線に
取り残されるような寂しさに
たとえばこの手に
抱えた今が零れ落ちるたび
確かなものなど無い未来を
求め焦がれる日々
君から届いた手紙はまだ読めずに今も
引き出しの奥にしまい込んだ
切ないモノクローム
「この場所じゃ見えない景色がある」と
届かないその影を今まだ追いかけている
ここからもう一度はじまる
ただ真っ直ぐに君に響く愛の詩
あの空のように あの雲のように
高く遠くへ広がり 君へとつながるこの愛の詩
立ち止まる度に
思い出す醒めない香りと
記憶の彼方で踊るように
聞こえるそのメロディ
会いたいよ 今もまだその想いを
抱きしめて歩き出す あの約束の場所へと
ここからもう一度はじまる
ただ真っ直ぐに君に響く愛の詩
ほら聞こえるでしょう?君を呼ぶ声が
君を待つ世界が紡ぎだすよ このはじまりの鐘の音を
ここからもう一度はじまる
ただ真っ直ぐに君に響く愛の詩
はじまりの明日へ向かう君のため 永遠に色褪せない
花束とともに送るこの愛の詩
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